社会保険労務士法人 筒井社労士事務所 | 日記 | 雇用保険料引き下げ検討 ~料率1.0%軸に調整~
2011/11/29
雇用保険料引き下げ検討 ~料率1.0%軸に調整~
厚生労働省は、雇用保険料の失業等の給付に充てる部分を、平成24年度(2012年度)から引き下げる方向で検討に入りました。(2011/11/29付 日本経済新聞 朝刊)
雇用保険料は、
失業等の給付に充てる部分と、助成金の財源になる
雇用保険二事業部分からなっています。現在の保険料の内訳は以下のようになっています。
★平成23年度の雇用保険料率(一般の事業)
◎全体:1.55%
●従業員負担分(
失業等給付分):0.6%
●事業主負担分(
失業等給付分):0.6%
●事業主負担分(
雇用保険二事業分):0.35%
このうち、
失業等給付にあたる
1.2%について、
1.0%にする案を軸に調整が進められているようです。もしこれが実現すると、例えば
月収30万円の従業員が控除される保険料は、
1,800円から
1,500円に減ることになります。
なお、今のところ
雇用保険二事業分については、財政収支が厳しいようで、引き下げは検討されていないようです。
例年の事ではありますが、雇用保険料率は年度末(3月頃)の国会審議を経て正式に決定されますので、それまで気を付けてみておく必要がありそうです。
【関連リンク】
厚労省、雇用保険料引き下げ検討 料率1.0%軸に調整(日本経済新聞 記事)
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